結婚後も働くなら周囲の協力が必要

「結婚しても仕事は一生続けたい!」そんな風に考えている女性は多いものです。しかし、実際には出産すると今の会社で働くのは難しいと退職している女性がいるのも事実です。

国も働きやすい環境整備にいろいろな政策を打ちだしてはいますが、それに企業がついてきていないのが実情だといえます。出産し復帰しても、子どもの送り迎えや通院、突然の呼び出し、子どもの病気などでやむをえず休むこともありえます。その抜けた穴やサポートなどは、他のスタッフが背負い込むことになります。結局、女性は居づらくなり退職するケースも少なくありません。

退職し今の環境に見合ったパートの仕事に転職を考えるケースも増えています。男性の育児参加が叫ばれていますが、子どもの体調不良の時、男性が子どもの看病で休むと怪訝な顔をされます。男性の育児参加にはまだ馴染みがなく、男性自身も介入しにくいというのも事実です。

女性が出産を機に会社を辞めると損をすることも多いものです。収入面でいえば社会保険面で利用できなくなるものがあります。特に妊娠、出産でもらえる出産手当や雇用保険からもらえる育児休業中の保障は、退職すると利用できなくなります。周囲の協力を得て、正社員として働く選択肢のほうがメリットが大きいでしょう。

育児と仕事の両立を乗り切るためには、大いに周囲を巻き込んで子育てする必要があるのです。そのためには男性が育児参加できる環境作りに早急に取り組む必要があります。制度の整備検討、制度の定着、また男性の育児参加を特別視しない雰囲気づくりが急がれています。